Monday, June 10, 2013

Apple WWDC 2013 のポイント / プレゼンのあり方

Apple WWDC 13(Worldwide Developpers Conference)という開発者向けの会議が6月10日にお行われました。世間に遅れながらも、3年前から iPod touch と iPad を使用してきて、そろそろMacBook Air か MacBook Pro が欲しいと思っていたところなので、新製品の発表に注目していました。というのも、パソコン上で iTunes の動作が遅くて困っていたのです。友人の MacBook Air を試したところ、その快適な使用感に驚いていたところです。ちなみに、アメリカの大学では半数以上の学生が MacBook Pro か MacBook Air を使用しています。Apple 製品の普及率はとても高いです。

また、このKey note という会議における基調講演のプレゼンテーションはストリームで生中継を見られるのですが、プレゼンテーションの質が高くて参考になります。今後Youtubeで見ることが出来ると思うので、是非ご覧ください(”WWDC 2013”で検索すると出てくると思います)。せっかくなので、今回はこの会議で発表されたいくつかの注目点を記事にしたいと思います。



MacBook Airは...?
インテルの第4世代 Core プロセッサ"Haswell"搭載のMacBook Airが発表されましたが、僕の求めていたRetina ディスプレイにはならないようです。しかし、バッテリーの持続時間が延び、最長で13インチモデルは13時間11インチモデルも9時間と前世代(13インチ7時間、11インチ5時間)を大幅に更新しています。

Phil Schillerによれば、ロードオブザリングの3部作をほぼ全て見ることが出来るそうです。

エントリーモデルは、11インチが$999(128GB)、13インチが$1,199(128GB)からとなっています。


iOS7 での改善点



毎度評判が出てからでないと心配なので、僕は世間から遅れて1ヶ月くらい経ったら更新する予定ですが、iOS7 も発表されました。ベータ版は本日中に、正式版は秋に更新されます。

デザイン
iOS では、これまでのSkeuomorphism という、実物の見た目をそっくり真似たデザイン(メモ帳の紙の質感や、カレンダーのめくり方が良い例です)や3Dグラフィックを廃して、フラットデザインに変わったのがまず大きな変化です。

コントロールセンター
新しい機能として、ロック状態で呼び出せるようになったコントロールセンター、そこで明るさ調節が出来るようになった点など、様々な点で利便性が追求されています。僕のiPod touchには使えませんが(涙)。

マルチタスキングとパーソナライゼーション
一方では、マルチタスキングの強化も大きな変更点です。iOS がユーザーのアプリ使用習慣を学ぶことで、アプリの情報更新の頻度を増やしたり減らしたりという、調整を勝手にしてくれるそうです。他方で Safari では、ブックマーク以外にtwitterでフォローする人にシェアされたリンクのリストを表示出来るようで、「検索、twitterトレンドの閲覧、自分からのシェア」といったことがシームレスに出来そうですね。

他には、Macですでに搭載されていた友人とのファイル共有機能 Air Drop、シェアした写真のコメントが閲覧可能になった Photo などもあります。

ユーザーへの機能のパーソナライズと、シェア機能の充実の2つが今回の iOS7 の大きな柱でしょうか。利便性が上がったのは嬉しいですが、共有の部分ではFacebook、twitter や flicker で事足りているので、個人的には今回の更新も年末位にしようかと思います。

そういえば、Facetimeで高音質な”音声のみの”会話が出来るようになったのが個人的には嬉しい変更点です。


WWDCのプレゼンテーション
Apple社のプレゼンテーションは、製品を使ってユーザーが何を出来るのか、具体的に操作しながら、時にビデオを使って説明することで、観客や視聴者が入り込みやすくなっています。この点で学ぶ部分は大きいです。
例えばプレゼン途中のビデオでは、キャラクターやイメージを見せるのではなく、人とのつながり方、その可能性を iPhone というデバイスや App、Photos などの機能が広げてくれることを見せつけます。それはまるで、Apple 製品が、一緒に居る時でも離れていても、恋人や家族の笑顔を見ることが出来る、ということを可能しているかのようです。

僕はそこまでアップル信者ではないのですが、プレゼンテーションで上手く意見を伝えることが出来なかった経験から、(自戒の念と)WWDC 2013で学んでみようという思いとを込めて、色々と書いてみました。

また、このジャパネットたかたの本当のすごさ (NBonline)という記事を思い出しました(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100520/92197/)。


高田社長は、商品の性能を細かく説明するより、その商品を購入することで、一家にどんな幸せが訪れるかをイメージさせることに心を砕くのが常だ。
 「家族だんらんかあ。懐かしいなあ。ばあさん、わしの年金の積み立てで買ってもいいかなあ」
 あのハイトーン、ハイスピード、長崎なまりもすごいけど、高田社長が本当に優れているのは「幸せのイメージを伝える力」なのだ。

高田社長の商品紹介について書いてありますが、これをもっと具体的にしたのが Apple のプレゼンだと思います。

こうしたプレゼンテーションの仕方には若干の弊害もあるのですが、それはまた今度書こうと思います。英語のブログですが、今日は少し脱線してWWDCからプレゼンテーションの話をしてみました。はてなブックマークやtwitterでシェアをして頂けると嬉しいです。コメントもお待ちしています。

(画像は、Techcrunch: http://techcrunch.com/2013/06/10/ios-7-to-be-available-for-devs-today-full-release-this-fall/より。)


Apple iPod touch 32GB ブラック&スレート MD723J/A <第5世代>



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