- 尋常ではない量のリーディング!
授業ではこのリーディングを基に、発表や議論をしてクラスに貢献することが求められます。僕はそれぞれ の文章に対して1つや2つの意見や疑問点を持つのが精いっぱいでしたが、必ず意見を発表することは心がけました。教える立場の先生からは、「ここの意味が 分からない」という簡単なことでも、発表することでクラス全体の理解が深まるので、どんどん発表して欲しいと言われました。
し かし、僕は分からないと表明することが恥ずかしいことだと思っていました。この点で発想の転換が必要でした。大学院での、リーディングの課題全てを理解す ることはまず不可能です。英語を母語とする学生も分からないことが多いのですから。分からなければ、「この文脈におけるこの単語の意味が分からない 」といったことでもいいので、恥ずかしがらず発表することが大事です。
分からないことはそのままにせず、“何が分からないのか”を論理的に考え、伝えられるようになるのは大事な学問的訓練の一つです。
とあるクラスの教授に、授業で貢献が出来ないことを悩んで相談しに行くと、周りのアメリカ人の学生をResource(資源・人材)だと思って利用しなさいと助言されました。学生同士は敵同士ではあません。他の学生にも積極的に質問をして自分の理解を深めるのは、ある意味で留学生という立場を利用した賢い方法です。
- TOEFLでも英語は足りない!
本や論文の難解さ、論理的な文章の書き方、分かりやすい説明の仕方...こうした壁には “英語の勉強ではなく、英語を手段とした勉強” に頭を切り替えて挑む必要がありました。日本でもっと学問の基礎的な部分を学んでいればと後悔したものです。しかし、自分の未熟さを痛感し、出来ないなり に努力するのが大切です。おそらく学会や学術誌に発表するのは数年かかると思いますが、コツコツと頑張らなければいけません。
- アカデミックスキルも足りなかった...
YoutubeでTOEFL対策を教えているRebecca先生は、TOEFL Structure & Skills for iBT success!(http://www.youtube.com/watch?v=Em0woQvskjY)というビデオで、TOEFLに必要な英語の能力そして、アカデミックスキルについて語っています。
読むことに関して、
スキミング(Skimming):論文や本に目を通し、重要な部分のみを読んで要点をつかむこと。
スキャニング(Scanning):重要な単語がある箇所に注目するなどして、特定の部分の意味を捉えること。
書くことに関して、
シンセサイジング(Synthesizing):様々なアイディアをまとめてひとつの筋が通った論に仕上げること。
サマライジング(Summarizing):要約をすること。
ノートテイキング(Note-taking):授業でのノートの取り方。
パラフレージング(Paraphrasing):他人の文章を言いかえて書くこと。
キーボーディング(Keyboarding):その名の通りキーボードの運用能力。
を例として挙げています。
論文や本を読むことに関しては、上に書いたように大量の文章を読むのですから、効率よく筆者の主張が書いてある部分のみに注目し、読む必要があります。全ての文章を読むことは不可能で、要点を捉えるうえで効率が悪くなってしまうのです。
しかし、スキミングやスキャニングがなかなか大変で、何が重要か(What?)・どうして重要か(Why?)・筆者はどのように主張しているか(How?)の3点を常に意識したうえで、さらに文章の構造を理解して、キーワードを抜き出し、そこを重点的に読んで...という流れは筋トレのように数をこなさないと身につきません。
実を言うと、僕は未だに筆者の主張とその根拠を捉えるのが苦手です(汗)。ただ、Reading対策で書いたように、ある程度の指標となるアドバイスはできます。最終的にアカデミックスキルを身につけるには、皆さんの訓練と自分に合ったやり方を身につける必要があるんですが、定期的にVOAやNew York Timesなどネットニュースの記事を利用した僕なりの読解方法を書きますので、参考にしてください。
さらに院生に必要な文章を書く際の論の立て方など、この1年で学んだことはまた追々書いていきたいと思います。
もしご意見やご質問があれば、コメント欄にご記入ください。
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